老友新聞2026年6月号に掲載された、老友俳壇の俳句入選作品をご紹介します🖋️
季節の移ろい、年齢を重ねる喜び、家族へのまなざし——。
短い言葉の中に、人生の深い味わいが感じられる三句です🌿
🌟【天】啓蟄や 老いて始める 習い事
下田 尚保
「啓蟄(けいちつ)」は、二十四節気のひとつで、毎年3月5日頃を指します。
寒い冬を越え、地中で眠っていた虫たちが春の暖かさに誘われて地表へ出て
くる頃です🐞🌱
この句では、虫たちが動き出す春の気配と、年齢を重ねても新しい習い事に
挑戦しよう
とする前向きな気持ちが重ねられています。
「もう年だから」ではなく、
「今だからこそ始めてみよう」——。
そんな明るい人生観が伝わる一句です✨
シニア世代の新しい趣味や学びにも、ぴったり響く俳句ですね。
🌸【地】つつがなく 一つ歳とり 花衣
畑 美保子
桜の季節は、日本人にとって一年の節目を感じる大切な時期です🌸
入学、卒業、新年度、そして人生の区切り。
満開の桜を見ると、「今年も無事にこの季節を迎えられた」と感じる方も多いのでは
ないでしょうか。
「つつがなく一つ歳とり」という表現には、
大きな病気や災いもなく、無事に一年を過ごせたことへの感謝が込められています。
そして「花衣」という美しい言葉が、その喜びをやわらかく包み込んでいます👘✨
年を重ねることを、しみじみと美しく受け止めた一句です。
🍙【人】遠足の むすび不揃ひ 父子家庭
鈴木 曻
遠足のお弁当に入っている、不揃いなおむすび🍙
大きさも形もそろっていないけれど、そこには父親の一生懸命な思いが込められています。
母親のいない家庭で、子どものために慣れない手つきで握ったおむすび。
見た目は少し不格好でも、その味はきっと格別だったはずです。
この句には、父と子のあたたかな関係、そして言葉にしなくても伝わる愛情がにじんでいます。
読む人の胸にじんわり残る、優しい一句ですね😊
🌿まとめ|俳句は人生を映す小さな鏡
今回の入選作品には、
春に新しいことを始める前向きさ、
無事に歳を重ねる喜び、
家族への深い愛情が詠まれていました。
俳句はたった十七音の短い文学ですが、その中には人生の景色がぎゅっと詰まっています🖋️✨
シニア世代の趣味としても、俳句は心を豊かにしてくれる素敵な楽しみ方ですね。

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